異業種交流会 - 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 - (TMBC)

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交流会報告

交流会報告

2014年10月度交流会(第85回)報告

日時 平成26年10月21日(火)18:00開場 18:30例会開始 20:00終了
場所ホテルローズガーデン新宿 別館「ローズルーム」
参加者40名
懇親会ホテルローズガーデン新宿 本館「レストラン・チャオ」
懇親会参加者25名

2014年10月度交流会(第85回)報告

司会挨拶

【宮川幹事より】

司会挨拶

皆様、こんばんは。

定刻となりましたので、第85回東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部、講演会を始めさせていただきます。

本日司会をさせていただきます、三晃堂の宮川です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

本日は、なでしこコンサルティングの高野さんにお越しいただきご講演をいただきます。

それでは、まず始めに、会長の北岡よりご挨拶をいたします。

会長挨拶

【北岡会長より】

会長挨拶

皆様、こんばんは。

今年度から始めた「経営者脳を刺激する講演会」も4回目となりました。

今回も初参加の方がいらっしゃいますので、改めてお話しさせていただきますが、TMBCは通常はビジネス交流を目的に、会員同士が協力し合っていこうという会です。
その結果、会員間だけでなく会員を通じてのご紹介など、かなりの成果が出ていますので、ぜひホームページ等をご覧ください。

さて、今回のなでしこコンサルティングの高野さんは、外資系企業の人事でのご経験を活かして企業の人事コンサルティングをされています。

ということで、高野さん、よろしくお願いいたします。

講演会

『人事部29年が語るこれからの人事制度』
~人事評価の実際、限界、裏側、そしてこれから~
講師:なでしこコンサルティング株式会社 高野美佳氏

なでしこコンサルティングの高野です。本日はよろしくお願いいたします。
本日、皆様のお手元には「人事部29年が語る人事評価の実態」となっておりますが、経営者の方にはこれからどうしていけばいいのかが、重要だと思いますのでタイトルを「人事部29年が語るこれからの人事制度」に変えてお話させていただきます。

●高度経済成長を支えた年功序列制度

私は、1983年に大学を卒業し外資系化粧品会社に勤務しました。
当時の人事制度は年功序列制度で、これは終身雇用を前提とした生活保障型の制度と言えます。

戦後の苦しかった時代を乗り切る、生き行くために始まった制度ですので、高度成長時代にはみんなで協力し合って日本の復興を支えたんですね。

だから、会社は配置換えとか教育とか、強い力を持っていました。会社の命令に従うか、やめるかという2択の制度の中で、軍隊のようなピラミッド型の組織を作って、戦後の高度経済成長を実現したんですね。

グラフは、会社への貢献度と賃金を示しますが、新入社員は貢献度より賃金が高く、これは会社の教育訓練費として持ち出しなんですね。
で、50歳くらいからは貢献度より賃金が高くなりますので、今巷で流行っている「おじさんはなぜ働かないのか?」というのは、こういう制度にいるからなんです。

●バブル景気の終わりから始まった成果主義制度

1991年のバブルの崩壊で、改めて右肩上がりの人事制度の見直しに迫られ、長期決済型の年功序列賃金は、会社にとっても個人にとってもリスクになってきました。

拡大する経営リスクに対応するため、非正規社員が拡大し、解雇しにくい正社員を雇用することはリスクになりました。
そんな中、成果に対して賃金を支払う、短期決済型賃金制度にシフトするいわゆる成果主義制度(アメとムチ)が登場します。

これは、アメリカではモチベーション2.0という時代で、この成果主義は上場企業を中心にもてはやされましたが、日本ではあまり定着しませんでした。

それは、制度の特徴として、目標管理・数値目標設定をし、上司と部下の面談を重視して評価を行うことから、簡単な目標しか設定しなかったり、上司が部下を育成・指導を怠るなどの弊害が発生してきたからです。

成果主義を採用した企業も、元の年功序列制度に戻ったという歴史があります。

●ダイバーシティ時代におけるこれからの人事制度

現代は、失われた20年から変化の速い不確実性の時代であり、経済が右肩上がりで、成長している時代のいいものを作れば売れる、という経営規模拡大重視型経営から、グローバルな顧客を意識して多様化したニーズに対応した商品やサービスを提供する、マーケットイン型へ移行している時代です。

国内では少子高齢化が進み、労働力人口も低下しています。そうしますと、高齢者や女性も労働力として活用していく必要があります。
併せて、外国人の方の雇用も進んでいます。介護や建築分野、飲食業などでも外国人が活躍されています。

このようなに多様化した時代(ダイバーシティ)の合わせた人事制度を作る必要があります。

今までは主に、総合職の男性をイメージして人事制度を設計すれば良かったんですが、いまはそうしたモデルが崩れてきています。
男性でも、介護や育児、闘病をしながら働くなどのケースも想定されます。

働く時間と場所を制約するような働き方はこれからの労働力を考えるとふさわしくないのかもしれません。

ワークライフバランスのねらいは、多様な生活ニーズを持った社員が、それぞれの生活ニーズを満たしつつ能力を開発・発揮し、キャリアを高めることができる労働環境を整備することが必要だと思います。

そうすることで、多様な価値観を持つ多様な人材が活躍できるようになりますし、ひいては企業の経営パフォーマンスの向上が図れるのではないでしょうか

多様な価値観を持った人が多様な仕事をする。多様性を取り入れていろいろな可能性を活かせる制度を、人事制度3.0という時代が到来しているのではないかと考えています。

人事制度1.0は、生きるために働く年功序列制度の時代です。
人事制度2.0は、成果主義。人は報酬のために働く時代です。

これからの『人を動かす』モチベーション3.0はワクワクする自発的な動機づけです。

時代遅れの成果主義型モチベーション2.0は、創造性を破壊します。
私が考えた人事制度3.0は以下のような特徴を持っています。

いち早く、こうした制度を構築した会社が勝つと思います。
ぜひ、ご検討いただければと思います。

  1. 自律性を認める~課題、時間、チーム、仕事の手法
  2. コントロールを手放す
      ・目標設定を一緒に行う、支配的な言葉を用いない、時間を確保する
  3. 目的を知る
  4. 内発的動機づけを利用するシステム設計
      快適に参加できる環境を整える、自由裁量を与える、可能な限りオープンシステムを保つ
  5. 多様なメンバーで公正されたグループを編成する~学びあえる仲間
  6. 競争のないグループにする~協働、協力
  7. 業務を移管する
  8. 目的によって活力を与える。ミッションの共有。報酬を与えて動機づけてはいけない
  9. 内外ともに公平さを重んじる
  10. 平均より高い報酬を与える
●人を育てる人事制度

「企業は人なり」は今後さらに重要なキーワードとなります。
企業戦略が優れていても、そこに働く社員が能力不足、やる気不足では片肺飛行となり、熾烈な企業間競争に負けてしまいます。

人が育つ制度であり、かつ企業利益に貢献できる人材づくりが真に求められている時代です。この人事制度の特徴は次の通りです。

  1. 人が育つしくみを第一としています
  2. 年功ではなく、能力に基づく職能資格制度です
  3. 企業戦略や方針が反映できる評価システムとしています
  4. 職場別コンピテンシーに基づく評価システムとしています
  5. 昇給は企業予算に応じた総額管理を行っています
  6. 現場で運用できるシステムとしています
  7. わかりやすい「絶対評価」の評価制度です

人事制度は、単に給与額を決定するのみでなく、社員のやる気を出させ、能力を向上させ、そして成果を上げさせるしくみでなければなりません。
人事制度の構成は・職能資格制度・評価制度・給与制度の3つの制度から成り立っています。

これらの連携を取りつつ、社員の能力アップを図ることができる制度づくりが必要です。

発展している企業は、間違いなく、「人材の優れている企業」です。
社員の多くが優秀(人を育てることを大切にしている企業)でやる気のある企業です。

その企業に働く社員の能力とやる気によって、同じような経営環境の中でも企業の差が出ます。このような社員を育て、やる気を出してもらえるようなしくみ作りが真の「人事制度の目的」です。

  1. 企業理念・経営方針を理解し、具体的な行動にする
  2. 人が育つ仕組みを作る(同業他社に負けない社員づくり)
  3. 必要な能力、あるべき努力を明確にする
  4. 全員が経営に参加する仕組みをつくる

新しい人事制度を構築するには、プロジェクト方式による導入をお勧めします。導入のステップは下記の通りです。

  1. メンバーの決定
  2. 人事制度の意義を確認
  3. 資格等級制度づくり
  4. 人事評価制度づくり
  5. 能力開発制度づくり
  6. 給与制度づくり
  7. 評価者訓練

人事制度は人を評価することや給与を決めるためだけのものではありません。
社員が育ち、企業としての人の資産づくりに役立つシステムが人事制度です。

自分たちのために何ができるか、皆の生活基盤である会社が発展するためには何をすべきか自分たちで考え、運用する制度が良い制度です。

是非、経営者の皆様におかれましては、現在の制度と比較していただき、新しい時代、ダイバーシティ時代において企業が成長できる制度を構築してください。

本日はご清聴ありがとうございました。

【司会より】

本日は、高野さん、貴重なお話をありがとうございます。
あらためて、皆様、高野さんに盛大な拍手をお願いいたします。

次回のご案内(宮川幹事)

次回の11月18日は、通常のビジネス交流会です。
会員各社の「企業発表」を行います。ぜひご参加ください。

●日時:11月18日(火)18:30~
●場所:同じ場所です!

望年会のご案内(小山幹事)

今年の忘年会はNECの社員クラブで行います。
場所も料理もかなり高いクオリティですし、会場も大きいのでご家族や社員の方とご参加ください。
詳細は後日ご案内いたします。

●日時:2014年12月16日(火)
●場所:NEC芝倶楽部 港区芝5-21-7(三田ハウス)

懇親会・交流会

講演終了後、20時から懇親会・交流会です。
新入会員の下山さん(カメラマン)のご挨拶、乾杯で始まり、講演会場ではできなかった初参加の方の、自社PRやご挨拶などで大いに盛り上がりました。

ということで、今月も活気あふれるTMBC懇親会・交流会でした。
また、来月もお待ちしております。

東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部
編集 事務局
文責 山本憲宏

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異業種交流会 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部は、東京都新宿区を拠点とする異業種交流会です